Profile
小嶋崇文 さん
株式会社ゴルフツーリズムジャパン
代表取締役
商社・外資系企業でのグローバルな経験を経て、2024年にゴルフツーリズムジャパンを創業。ゴルフを軸にしたインバウンド旅行で地方創生を目指す。
Profile
若林ひとみ さん
株式会社ゴルフツーリズムジャパン
Amatellusプログラム責任者
広報・人事領域での10年以上の経験を経て2024年に独立。2025年よりゴルフツーリズムジャパンに参画し、「Amatellus」プログラムの設計・運営を担う。
地方創生のキーパーソンと出会いたい。「ウェットなつながり」を求めてイベントを開催
── まず、ゴルフツーリズムジャパンの事業について教えてください。
小嶋さん:当社は、海外から日本を訪れるゴルフ愛好家をメインターゲットとした旅を提案する旅行会社です。私たちが提案しているのは、日本でのゴルフ体験に、その土地ならではの食や文化、人との出会いを組み合わせた「ゴルフ&カルチャーミックス」の旅です。
ただ、地域に眠っている魅力は、私たちだけでは見つけきれません。海外の方に楽しんでいただける体験へと形にしていくには、地域のことをよく知る方々とのつながりが必要です。
そこで立ち上げたのが、共創プログラム「Amatellus(アマテラス)」です。ゴルフを軸に海外からの旅行者が日本各地に滞在する流れをつくれたら、地域にも新しい可能性が広がるのではないか。そんな想いから、地方でゴルフツーリズムを一緒に盛り上げてくれるキーパーソンと出会う場として運営しています。その第一歩として始めたのが、人と人がつながるリアルの交流会イベントです。
── キーパーソンと出会う方法として、なぜリアルのイベントという形を選んだのですか?
若林さん:SNSを使えば、当社の取り組みを広く発信することはできます。ただ、地方創生やインバウンドの核となるキーパーソンと関係を築くには、オンラインの発信だけでは足りないと思っていました。
直接顔を合わせて事業への想いや温度感を伝えることで、初めて「ウェットなつながり」が生まれますし、「あの人にも会わせたい」という紹介の輪にもつながります。だからこそ、実際に出会える交流会を開催しようと考えたんです。

人数や料金を柔軟に相談でき、初めてのイベント開催でも安心だった
──「Amatellus交流会」の開催にあたり、参謀BARを利用することになった経緯を教えてください。
若林さん:当初は東京都が運営する無料のオープンスペースを検討しましたが、手続きに時間がかかることがネックでした。民間のイベントスペースも見たものの、初めての開催で人数が読めなかったため、まずは小さく始められて、状況に応じて相談できる会場を探していたんです。
そんなときに、たまたま当社のメンバーが参謀BARで開催された地方創生関係のイベントに参加し、参謀BARを運営する経営参謀の代表・新谷健司さんと知り合ったんです。その後、新谷さんが当社の事業に共感して、「一度話を聞かせてほしい」と声をかけてくれて。それがきっかけで、「Amatellus交流会」を参謀BARで開催したいと、相談させてもらいました。
── 会場に参謀BARを選んだ決め手は何だったのですか?
若林さん:一番大きかったのは、最低人数の縛りがなかったことです。会場によっては「何人以上」といった条件がありますが、参謀BARは最初から大人数を集める前提ではなく、「まずやってみましょう」と受け入れてくれる雰囲気がありました。手探りでイベントを始めるスタートアップにとって、人数や運営面を柔軟に相談しながら進められるのはありがたかったです。
小嶋さん:費用面でも相談しやすかったですね。参謀BARは基本利用料がなく、参加人数に応じて費用を調整できるため、無理のない形で開催できました。軽食やドリンクの内容も相談しながら、テーマに興味を持ってくださった方が参加しやすい価格帯にできたのは助かりましたね。
実際に準備を進める段階でも、新谷さんはイベント開催に慣れているので、こちらの意図をくみ、先回りしてさまざまな提案をしてくれました。イベントの打ち合わせはオンラインとチャットのみでしたが、安心して当日を迎えられましたね。飲食の手配や会場のセッティングなどをお任せできたのも、心強かったです。
── 実際にイベントを開催してみて、参謀BARの空間はどのように感じましたか?
若林さん:とても使いやすかったです。「Amatellus交流会」では、前半にゲストを交えたトークを行い、後半に参加者同士が交流する時間を設けています。参謀BARは同じ会場内でその流れをつくりやすい空間でした。
講演を聞いて終わりではなく、そのまま軽食やドリンクを楽しみながら交流に移れるので、参加者同士の会話が自然と生まれやすかったと思います。事業に関心を持ってくれた方と、その場で話を深められる点は、「Amatellus交流会」のような共創型のイベントに合っていると感じます。

参謀BARのネットワークを活用して集客。自社だけでは出会えない人とつながれる
── これまで、参謀BARで3回の「Amatellus交流会」を開催しています。どんなテーマを扱ってきたのですか?
小嶋さん:「Amatellus交流会」は、当社の構想を一方的にお伝えするだけではなく、ゴルフ場や宿泊施設、観光事業者、地方創生やインバウンドに関心のある方々が集まり、それぞれの視点で話せる場にしたいと考えています。
2026年1月に開催した第1回は、当社から「Amatellus」の構想についてお伝えする場として開催しました。第2回では、参謀BARを運営する経営参謀の代表・新谷さんにも登壇してもらったんです。新谷さん自身も地元の静岡などで地域活性に取り組まれているので、ゴルフツーリズムと地方創生をどうつなげていくかを考える機会になりました。第3回は、伝統文化の専門家を招き、「ゴルフ×伝統文化」をテーマに実施しました。ゴルフツーリズムは、宿泊や食、文化体験、地域の人とのつながりまで含めて旅が成り立ちます。今後も回を重ねてテーマを広げながら、多様な視点を持つ方が集まる場にしていきたいと考えています。


参謀BAR浜松町で開催された第1回「Amatellus」交流会の様子(写真提供:ゴルフツーリズムジャパン様)
── イベントの集客はどのように行ったのですか?
若林さん:第1回は集客目標を設定せず、私たちの知人や仕事の関係者を中心に声をかけたところ、25名が集まってほぼ満席になりました。2回目以降は、参謀BARのコミュニティメンバー宛のメーリングリストで案内を送ってもらったところ、そこからの申し込みが一気に増えました。1回目の様子を当社のSNSで発信したので、それを見て参加してくれた方もいます。
小嶋さん:参謀BARではさまざまなテーマのイベントを実施しているため、幅広い業種の方がコミュニティに集まっているんです。そのなかから、「ゴルフ」「インバウンド」「地方創生」といったキーワードに関心を持つ方へ案内を届けられたので、自分たちだけでは出会えなかった層にも接点を広げられたと思います。実際に、ホテルや旅館、飲食店、観光マーケティングの支援会社、ゴルフ場のオーナーなど、参加者の顔ぶれは毎回変わります。自分たちだけで集客していたら、これだけ幅広い業種の方々とは出会えなかったですね。
── 参加者同士の交流を促すために、どんな工夫をしていますか?
若林さん:名刺交換で終わらせず、次の接点につなげる場にしたいと考えています。そのため、当日は私たちがホスト役になり、「この方とこの方をつないだら面白そう」と感じたら、その場で紹介するようにしています。
新谷さんもホスト役に加わって、「この方は地域の観光に詳しい」「この方はゴルフ場と接点がある」と背景をふまえて間に入ってくれるので、初対面の方同士でも会話が生まれやすいですね。さらに、その場で連絡手段まで確認して、打ち合わせや施設の見学など、次の一手が決まるところまで一緒に進めます。
小嶋さん:私たちが利用している「参謀BAR 浜松町」は、20〜30人前後の交流会を開催するのに、ちょうどいい規模感なんです。広すぎると参加者同士の距離が離れてしまい、誰と誰が話しているのか主催者側も把握しづらくなります。その点、「参謀BAR 浜松町」は全体の様子を見渡しやすく、主催者側からも声をかけやすいですね。

2026年4月に開催された「Amatellus」交流会は、伝統文化×ゴルフツーリズムをテーマに実施(写真提供:ゴルフツーリズムジャパン様)
「人が人を連れてくる場」だからこそ、コミュニティを育める
──「Amatellus交流会」の今後の展望を教えてください。
小嶋さん:今後も定期的に開催し、ゴルフツーリズムに関心を持つ方との接点を全国に広げていきたいです。私たちが目指しているのは、ゴルフ場だけでなく、宿泊施設や飲食店、文化体験、地域のキーパーソンがつながり、海外から来る方にその地域ならではの旅を届けていくこと。そのためには、各地域で一緒に動いてくれる方との出会いが欠かせません。今後は東京だけでなく、大阪など別の地域でも交流会を開催しながら、全国に「Amatellus」の輪を広げていきます。
若林さん:私たちの事業は「人が人を連れてくる」ことで広がっていくものです。当初は会場としてレンタルスペースを借りることも検討しましたが、場所を確保するだけでは、私たちがつくりたい場にはなりません。もともとビジネスの交流があり、熱量のある人が集まる場所で開催することに意味があると考えています。
参謀BARには、私たちが求める「ウェットなつながり」が生まれやすい雰囲気があり、多様なビジネスパーソンが集まるコミュニティがあります。だからこそ、都内で「Amatellus交流会」を開催する際は、今後も参謀BARを利用していくつもりです。

── 最後に、参謀BARはどのようなコミュニティづくりやイベント開催に向いている場だと思いますか?
若林さん:参謀BARは、手探りでコミュニティづくりを始めたい方や、事業に共感してくれる人に出会いたい企業と相性がいい場所です。人数の条件に縛られず、準備段階から相談できるので、初めてでも一歩を踏み出しやすいのではないでしょうか。大きな会場で一度に多くの人を集めるより、参加者一人ひとりと話しながら、少しずつ関係をつくっていきたい方も使いやすいと思います。
小嶋さん:ただ場所を借りて主催者が一方的に話すイベントではなく、参加者を巻き込んで場を盛り上げていくような「熱量を共有するイベント」に向いていますね。そのうえで、回数を重ねながら少しずつ参加者同士のつながりを濃くし、ビジネスの仲間を増やしていきたい企業には、大きな価値を感じられる場所だと思います。
写真・文:事例のプロ
